写真:国分寺駅北口のデジタルサイネージ
写真:国分寺駅北口のデジタルサイネージ

国分寺市様

デジタルサイネージ設置運用管理等業務委託
市民はもちろん、国分寺市を訪れる多くの方がたが求める情報、万一の災害時に役立つ情報を、誰もが使いやすいカタチで発信。

課題

国分寺駅北口地区の再開発で、情報発信の場として活用することが求められていた。工事現場の鋼板を情報発信のために使いたいとの要望が地域にあった。

解決策

デジタルサイネージの導入で、災害対策情報や観光情報などを、ユニバーサルデザインを取り入れて発信できるようになった。

デジタルサイネージの注目度は高く、災害対策と並んで観光情報提供も重要です。Vieurekaからのデータを参考に、市の活性化のためにデジタルサイネージを活用していきたいですね。

国分寺市 まちづくり部 駅周辺整備課 久保 崇德様 荻野 寛之様 山田 隆様
※所属は納入時のものです。

背景

国分寺駅の北口駅前広場を市民交流や情報発信の場にしたい

2007年の“国分寺駅周辺地区まちづくり構想”により、北口駅前広場は国分寺市の玄関口に相応しい象徴性と市民交流の場として、また、歩行者への情報発信の場にもなる多機能を有した広場として整備されることとなりました。北口の再開発工事中に工事現場を囲っていた白い鋼板を“情報発信のために使わせて”との要望が多くありました。

市のまちづくり部では、そうした経緯を踏まえてプロポーザル方式で設置と運用管理などを委託する業者の選定にかかりました。


導入理由

やろうとしていたことが明確に見えてきた感じがした

「2018年頃にいろいろ視察をした中で、東京観光財団のデジタルサイネージを見ました。それで明確なイメージがつかめました。それまで私たちが見た自治体のデジタルサイネージは、ほとんどが屋内や屋根の下に設置されたもので、筐体が完全に外に出ている事例はありませんでした。

東京観光財団のサイネージはパナソニックさんの実績でした。また、提案してくれたコンテンツのイメージが、現場の私たちにとっては、やろうとしていたことが明確に見えてきた感じがしました」(まちづくり部 久保様)。


導入後の効果

災害発生時、駅を訪れている方がたへ迅速に情報発信できる

国分寺市様が導入されたデジタルサイネージは防塵防水性能の屋外設置対応2画面タイプです。左右の画面は通常は別のコンテンツが表示されていますが、画面をタッチすることで見たい情報を選ぶことができます。

もしもの災害発生時(震度6弱以上の地震)には、左側ディスプレイにNHK放送が自動的に流れ、右側には総務省が推進するLアラートの発報をトリガーに注意を促す内容が表示されます。市の避難所の開設情報や給水場所の開設状況といった市独自のメッセージも表示できます。また、Yahoo!防災速報アプリをサイネージのQRコードからダウンロードでき、さまざまな災害情報を入手できる体制を整えています。

「災害対策とバリアフリー対策は、市の最重要課題として推進してきました。駅を訪れる方がたにいち早く被害状況や避難所のご案内ができるようになっています。また、地震だけが災害ではありません。台風などの水害でも独自のメッセージを、いつでも割り込んで表示できるようにしています」(まちづくり部 久保様)

子どもや車いすご利用の方、弱視や外国の方にも使いやすいサイネージ

「2020年は延期になってしまいましたが、国分寺市は東京2020のベトナムのホストタウンです。これをきっかけに街のバリアフリー化も進め、ユニバーサルデザインのまちづくりを推進していきます。デジタルサイネージもそれは同じで、子どもも大人も車いすの方も使いやすい高さ、弱視の方も見やすいデザインや色使いにしてもらいました。表示言語も6か国語対応になっています」(まちづくり部 荻野様)


写真:通常は左側に市の情報PR、右側にはタッチコンテンツが常時表示される
通常は左側に市の情報PR、右側にはタッチコンテンツが常時表示される。
写真:万一の災害発生時には左側がNHK放送、右側は注意喚起や独自の避難所開設情報などを表示
万一の災害発生時には左側がNHK放送、右側は注意喚起や独自の避難所開設情報などを表示。
写真:Vieureka
サイネージ閲覧者の数や性別、年齢、滞留時間などのデータを収集できる「Vieureka」
写真:画面にタッチした人数やよく閲覧されたコンテンツなどのデータ収集が可能
画面にタッチした人数やよく閲覧されたコンテンツなどのデータ収集が可能。
写真:6か国語対応
6か国語対応(日・英・中〈簡体・繁体〉・韓・ベトナム)
写真:北側に設置されたもう1基のデジタルサイネージ。
北側に設置されたもう1基のデジタルサイネージ。

どんなコンテンツが求められているかをデータ化できるVieurekaIoTカメラを活用した来客分析サービス(※1)

新たに導入されたVieureka IoTカメラ(以下Vieureka)は、カメラ内で画像解析を行い、サイネージ閲覧者の数や性別、年齢、滞留時間などのデータを収集できます。「パナソニックさんから集計データはいただいています。まだ始めたばかりで活用はこれからですが、いま1日平均200名くらいの方にご利用いただいています。どんなコンテンツが求められているのか、将来的な運用を見据えてデータ活用していきたいと思います」(まちづくり部 山田様)

※1: Vieurekaホームページ https://tech.panasonic.com/jp/bi/vieureka/


Vieurekaシステムイメージ

納入機器

  • デジタルサイネージシステム AcroSign ×2基
  • Vieureka(ビューレカ)

お客様の声

市の観光PRや商店街などの活性化のために活用していきたい

設置場所が北口駅前なのでデジタルサイネージの注目度は高いですね。市民の方には“落ち着いた良い色だね”と言われます。パナソニックさんからのご提案でしたが、市の市章と色を合わせていただいたんです。筐体はパナソニックさんがデザインの意匠権登録をしていただきました。

災害対策と並んで観光情報提供も重要なのですが、これからさらに充実させたいと思っています。庁内の他部署からも“情報を載せたい”という声は多いです。Vieurekaからのデータを参考に、市の活性化のために活用していきたいですね。(まちづくり部 久保様)

写真:荻野様、久保様、山田様
国分寺市
まちづくり部 駅周辺整備課 駅周辺整備担当 係長 荻野 寛之様
まちづくり部 駅周辺整備課 駅周辺整備担当 係長 久保 崇德様
まちづくり部 駅周辺整備課 山田 隆様
(左から)

今後の展望

観光地としての国分寺市をPRするため、さまざまな情報発信をしたい

国分寺駅の北側には、日本初のペンシルロケット水平発射実験が行われた場所があります。新幹線ひかり号の技術開発は国分寺でも行われました。南側は武蔵国分寺跡環境省の名水百選にも選定されたお鷹の道・真姿の池湧水群など豊かな自然と歴史を感じることができます。

市の庁舎が恋ヶ窪から西国分寺に移転することが決まっていまして、この西国分寺・国分寺駅・武蔵国分寺をトライアングルで結んで、観光地としての国分寺市をPRするためにさまざまな情報発信をしていきたいと思っています。(まちづくり部 久保様)


お客様紹介

訪れたくなるまち、住み続けたいまちづくりをめざして

国分寺市は東京都の中心(重心)、いわゆる東京の「へそ」に位置し、人口約120,000人が居住しています。奈良時代には国分寺が建立された由緒ある地域です。1955年には日本初のロケット発射実験が行われました。歴史と最先端の科学が同居する国分寺市。訪れたくなるまち,住み続けたいまちとするため、さまざまな市の魅力を発信しています。

写真:国分寺駅 北口駅前広場
国分寺駅 北口駅前広場

関連機器・サービス

製品写真:AcroSign

デジタルサイネージシステム AcroSign

観光客・通勤者・市民に寄り添った情報を多様な言語で発信し、街の魅力発掘を支援。


製品写真:Vieureka

Vieureka(ビューレカ)

サイネージ前の通過人数をカウントし、属性(性別・年齢(10歳刻み))情報や、サイネージ利用者の滞留時間データを取得。